毎朝一番に研究室のブラインドを上げる。すると仙台の大パノラマが拡がる。遠くに目をやると、くっきりとした太白山(仙台市太白区・標高320m)のポコンと突き出た円錐形が目に入る。学生時分コンパの後に登山を強いられた思い出とともに、その日の天気を占うのが癖になった。春夏秋冬、その右の青麻山(蔵王町・標高799m)のご機嫌を窺い、その右には霊峰蔵王が連なる。左から、不忘山、屏風岳、刈田岳、熊野岳・・・。何れも中学校での写生会、高校への通学路・夏山縦走登山・・・。
2011年、あの東日本大震災でゴールデンウィーク明けに授業が開始された年から非常勤講師として9年間、そして2020年度は特任教授として遠隔授業に四苦八苦した最後の1年となりました。目まぐるしく進展するIT社会の片隅に身を置き、教職員の皆様はもとより、学生の皆さんにも度々教えを乞いました。感謝の気持ちでいっぱいです。
明日からは、自産自消に拍車をかけ有機栽培から自然栽培にシフトします。貧しかった幼い時に舌が覚えたあの野菜本来の旬の味が恋しくてたまりません。また、この1年間中断していたギター教室にも通い、新たな演歌に挑戦します。
最後になりましたが、この日を迎え心底安堵していることをお伝えし、衷心より厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
記事:谷津壽郎
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