12月にはいり、大学では、クリスマスツリーの飾りつけをした後、ドイツのクリスマスケーキであるシュトーレンを希望する学生たちと一緒に食べました。
今回は、そのシュトーレンについてお話ししたいと思います。
シュトーレンの名前の由来は、ドイツ語の「Stollen」です。
ドイツ語の「Stollen」は「坑道」を意味します。
坑道というのは、人間によって地下や山脈に掘られたトンネルのことです。
シュトーレンの形状が、トンネルのような形をしていることからこの名前がつけられたと
言われています。
シュトーレンがクリスマス時期になぜ食べられるのかというと、キリスト教においてシュ
トーレンは『イエス・キリストの誕生を待ちながら食べるお菓子』という位置づけで、「
イエス・キリストの誕生を心待ちにしている」ということを意味すると言われています。
そのため、シュトーレンはクリスマス迄の間に毎日少しずつ食べながら楽しむのです。古
くからのキリスト教の慣習が今に伝わっていることも関係しているのかもしれませんね。
由来をたどれば、14世紀までさかのぼるシュトーレンの歴史。
シュトーレンはキリスト教を背景に、長い歴史の中で愛され続けてきたお菓子です。
今年のクリスマスシーズンはシュトーレンを少しずつ味わいながら、楽しいクリスマスを
思い描いてみてはいかがですか?
記事:神田あづさ
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