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雪は天から送られた手紙である

今日、仙台は雪です。

雪と言えば、表題の通り、「雪は天から送られた手紙である」というフレーズを思い出します。この名言を残されたのは、北海道大学理学部教授であった故中谷宇吉郎博士です。中谷先生は、人工雪を世界で初めて作ったことでも有名です。また、「雪氷学」という学問体系を構築され、気象条件と結晶が形成される過程の関係を解明したほか、凍上や着氷防止の研究など低温科学の分野で様々な大きな業績を残されました。

 また、中谷先生を一躍有名にしたのは、随筆です。科学を一般の方々に分かりやすく伝えた方でもありました。よくよく、経歴をみると、大学卒業後には理化学研究所の寺田寅彦研究室の助手になられています。師匠であり友人であった、寺田寅彦と中谷宇吉郎、、、文才は伝染するのでしょうか。私も誰かから文才が伝染しないかなとバカみたいなことを真面目に祈ったりしています。

 自分も自然科学を志した者として、「科学」の楽しさを世に広めることの重要性は痛感しています。何故、飛行機は飛ぶのか? 何故、船は浮くのか? GPSだって、アインシュタインの相対性理論が無ければ、正確な位置情報は示せません。物理学は小難しいけど、生活には密着しています。無論、豆腐は固まるし(塩析)、茄子はミョウバンを使えば色鮮やかになる。味噌は発酵食品だし、乳酸菌を飲めば腸内細菌も変化する。化学や生物学も同様に生活に密着しています、、、本当に身の回りには自然科学がまとわり付いています。

 最近、学術誌や業界誌に自分の研究の総説を書かせて頂く機会がちょいちょいありますが、果たして科学の面白さを伝えきれているのだろうか、平易な表現で真意を紡げているのだろうか、、、学生の皆さんも自然科学の面白さを体感して欲しいと切に思っています。そのためには、伝える努力も我々、研究者には必要不可欠です。日々、そういうことを想定していなければいけないのだと思います。

 研究室の窓の外の雪を見ながら、ふとそんなことが頭の中を駆け巡りました。



記事:大久保 剛

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